写真

自己啓発

クリエイティブな時間

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

2018.10.5
From ブライアン・トレーシー

「クリエイティブな時間」は、きわめて貴重な時間です。

たったひとつのアイデアがきっかけで人生が一変し、大金持ちになることもある。アイデアの訪れにそなえて周到に計画・準備すればするほど、アイデアが訪れる確率はアップします。

ただしクリエイティブパワーを発揮するためには、日常生活から一歩距離をおき、普段より一段高い次元で脳力をはたらかせる必要があります。したがって「クリエイティブな時間」に関しては、「勤務時間」や「生産的な時間」とはまた違った視点からとらえ、活用することが肝要なのです。

自分の思考の成果と新たなアイデアとがぶつかりあったときが、人生のターニングポイントになるといわれています。

どうやら、思いつくアイデアや接するアイデアの数が多ければ多いほど、正しいタイミングで正しいアイデア、つまりそれがきっかけで人生が一変し、大金持ちになれるようなアイデアに巡り合える確率が高まるようなのです。

誰でも、実行すればミリオネアになれるようなアイデアを年に4つは思いつくといいます。

誰かが新製品(サービス)を考案して一財産築くのを見て、「そんなアイデアなら自分だってとうの昔に思いついていたのに!」と思ったことはないですか?

でも、あなたは行動に出なかった。

アイデアはあっても実行に移さなかった。そうこうするうちにほかの誰かが同じアイデアを思いつき、研究し試行し修正し、ついには完成して成功させたのです。

あなたにだって同じことができたはずなのに。

10億ドルのアイデア

2009年6月のこと。私は妻と娘と一緒に、サンフランシスコのダウンタウンにある出版社のオフィスで朝から打ち合わせをしていました。

打ち合わせが終わったのは夕方5時。私たちは疲れていて、早くホテルに戻りたかったのですが通りに出てみると、タクシーが1台もいませんでした。そこで、1ブロック歩いて車の多い交差点まで行ってタクシーを探し、通りかかったタクシーというタクシーに手を振ったのですが、1台も止まってくれませんでした。そこでもう1ブロック歩いて、とあるホテルの玄関まで行ったのです。

玄関前のタクシー乗り場でタクシーをつかまえようと思ったのですが、乗り場は空っぽ。私たちはラッシュアワーでごった返すサンフランシスコの街を延々30分も歩いたものの、ホテルへ連れ帰ってくれるタクシーは見つかりませんでした。

とうとう、くたびれてお腹がすいた私たちはレストランに立ち寄り、夕食をとった後、再びホテルへ向かって歩き始めました。ホテルは1マイルほど離れた、サンフランシスコ特有のけわしい坂を上ったところにありましたが、途中でようやくタクシーがつかまり、無事に戻りました。

あとになって、組合が強いタクシー業界がいわゆる「シフト交替時間」を設定しているのを知りました。夕方5時から7時という、一日のうちでいちばんタクシー需要の多い時間帯は、運転手たちが帰宅して夕食をとる時間でもあります。その2時間は空車のライトを消し、客を拾わないそうです。

行動に出なければ始まらない

面白いのはここからです。

同じ年、4人のビジネスマンがサンフランシスコでの会議を終えて夕方、おもてへ出てタクシーを拾おうとして、われわれと同じ目に遭います。どこまで行ってもタクシーが見つからない。結局このビジネスマンたちも私たちと同様、ホテル目指してかなりの距離を歩くはめになりました。

そして私たちと同様、こういう疑問を抱いたのです。

「いくら退勤時間帯だからって、こんな大都市でタクシー1台見つからないってどういうことだ?」

しかし、私たち一家がぶつぶつ愚痴りながらホテルへ戻ったのとは違い、その4人はこのニーズに応える新会社を立ち上げようと決めました。「タクシーがつかまらない」という問題をビジネスチャンスととらえたのです。

新サービスはウーバー(Uber)と名づけられました。

無料でダウンロードできる単純なアプリを使ってタクシーを呼べる仕組みで、いまや全世界に広まっています。2016年時点で、同社の企業価値はなんと625億ドル。

私はサンフランシスコでの一件以降、2年のあいだにニューヨークとパリの両方で、やはり夕方5~7時にタクシーを拾おうとして同じ目に遭いました。ニューヨークとパリでウーバーがサービスを開始したときは、タクシー運転手らが抗議ストに入りました。パリでは運転手が暴動を起こし、ウーバーのタクシーに火をつけたのです。

しかし、いまや両都市のUber車両とドライバーの数は、地元の全タクシー業界の過去100年間の増加分より多く、Uberタクシーは皆、商売繁盛しています。

潜在的天才

何が言いたいかというと、私たちのまわりには至るところにおいしいアイデアが転がっているということです。

既存製品(サービス)の改良や新製品(サービス)の開発につながるいいアイデアがたったひとつありさえすれば、大金持ちへの第一歩を踏み出せます。

アルバート・アインシュタインの言葉に次のようなものがあります。

「誰でも生まれたときは天才である」

あなたも生まれつき、潜在的天才であり、あなたにはどんな問題も解決し、どんな障害も乗り越え、自分で設定したどんなゴールでも達成する力があります。

ただしそのためには、明確なゴールを設定し、その上で持てる全知的エネルギーをちょうどレーザービームのように、一度にひとつのアイデアにフォーカスし集中することが大切です。

そして持てるクリエイティブパワーをフルに発揮するために何より大切なのは、「明確さ」です。

自分はどういうゴールを達成したいのか、達成をはばむどういう障害があるのかを、はっきりと把握することなのです。そこがはっきりしていれば、問題解決やゴール達成に必要なアイデアや人材やリソースを、次々と自分のまわりに引き寄せることができるのです。

関連する記事