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自己啓発

2種類のクリエイティブパワー

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photo by flashcurd

2018.11.1
From ブライアン・トレーシー

クリエイティブパワーには、大きく分けて2種類あります。

「既存のものを組み合わせる脳力」「オリジナルなものを生み出す脳力」です。

「既存のものを組み合わせる脳力」は、既存の情報やアイデアや経験を組み合わせ、組み換えて新たな、もっとすぐれたものを生み出す脳力です。特定の分野で豊富な知識経験をもつ人ほど、クリエイティブなひらめきに恵まれやすいのはそのためです。

対して、「オリジナルなものを生み出す脳力」は、これまで誰も思いつかなかったようなアイデアを思いつく脳力。

こちらも豊富な知識経験がもとになるところまでは同じですが、それをワンランクアップさせ、まったく新しいものを生み出す力です。GoogleとかiPhoneとかUberとかがこれにあたります。

うれしいことにクリエイティブパワーは、筋肉と同じで使えば使うほど鍛えられ、機敏にはたらくようになります。あなたも以下に紹介するいくつかのテクニックを実践しさえすれば、IQを25ポイントも伸ばし、平均~平均よりやや上の脳力を天才レベルにまで引き上げることも夢ではありません。

クリエイティブパワーの敵

では、誰もが天才レベルの脳力を発揮できるというなら、持てる知的ポテンシャルをフルに開花させ、すごいアイデアを思いついて一躍、成功者となる人がごく一握りしかいないのはいったいどういうことなのでしょうか。

クリエイティブ思考には3つの敵があります。コンフォートゾーン、学習した無力感、そして失敗や拒絶への不安です。

クリエイティブなひらめきをはばむ最大の敵は、「コンフォートゾーン」でしょう。

物事を長期間(短期間のこともあるが)、決まったやり方でやりつづけたあげくに陥る、現状にあぐらをかいた状態のことです。

ビジネス界でもテクノロジー界でも、大発見をするのはたいてい畑違いの新興企業や、過去の経験という重荷を負っていない人材なのはそのためです。そういう企業や人材には、コンフォートゾーンという縛りがないのです。

コンフォートゾーンに安住し、新しいものやこれまでと違ったものにはことごとく抵抗するのは、人間の自然な性(さが)です。凡人は、新しいもっと優秀で速くて低コストで便利な製品製造法やサービス提供法が登場しても、喜んで受け入れようとはしません。

変化と名のつくものなら何にでも抵抗するからです。「ずっとこのやり方でやってきたんだから」とか、「その方法なら前にもやってみたが、うまくいかなかったんだ」とか、「コストがかかりすぎる」とか、「いまのやり方のどこが悪いんだ?」などと言うのです。

たいていの会社は、「外来アイデア拒否症」にかかっており、誰かが業界外から新たなアイデアをもちこもうとしても、即座に反発し却下します。

コンフォートゾーン

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2006年、アップル社がiPhoneを発売しました。

ボタンひとつで起動でき、画面に直接タッチして入力でき、写真や動画を撮影して友だちに送信したり、ソーシャルメディアとやりとりしたり、iTunesストアから即、音楽をダウンロードしたりもできるという触れ込みでした。

まるで革命です。消費者はiPhoneを求めて行列をつくり、通りで夜明かしし、新製品は何百万台も売れました。2016年5月には総販売台数が9億4770万台に達し、アップル社は史上最高の企業価値を記録したのです。

2006年当時は、世界の消費者用携帯電話市場の50%をノキアが、ビジネス用携帯電話市場の49%をブラックベリーが支配していました。

両社の幹部らは、同じ台本を読みあげているのかと思うほど口をそろえてこう言います。

「iPhoneなんてただのおもちゃだ。一時的ブームだ。あれこれ余計な機能がついてるが、消費者はあんなものには興味をもたないよ。じき、我が社の堅実な、頼れる携帯電話に戻ってくるはずだ」

それから5年もしないうちに、ともに世界リーダーだった両社は競争から撤退したのです。成功に安住するあまり、自己変革できなかったからです。

ブラックベリー社は、研究開発予算を50%削減したこともありますが、「いまの製品がこんなに人気があるんだから、これ以上イノベーションする必要はない」と考えていたのです。

この例からわかるように、コンフォートゾーンに安住するのは企業にとっても個人にとっても危険きわまりないことなのです。

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