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自己啓発

2種類の想定

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photo by VFS Digital Design

2018.12.28
From ブライアン・トレーシー

想定には2種類あります。

「自覚的な想定」「無自覚な想定」。

「自覚的な想定」とは、自分で認識していて、人にもその具体的根拠を説明できる想定です。

新事業を始めるときにありがちな、いちばん危ない自覚的想定は、「この自社製品(サービス)には市場が存在するはず」という想定なのです。なぜなら、『フォーブス』誌によれば、事業が失敗する原因の80%は、「自社製品に対する需要が存在しない」ことだというのだから。

たとえ徹底的にマーケットリサーチしても、毎年発売される新製品の80%は市場で売れないゆえに撤退を余儀なくされ、莫大な損を出します。たとえ、製品の開発やマーケティングの担当者が、この製品には大規模な市場需要があり、発売に至るまでのあらゆる労力に見合うだけの収益が見込める、との想定に立って前へ進んでいたのだとしても、です。

さて、「無自覚な想定」は、はなから当然のことと思っているので疑ってもみない、そんな想定のことです。あなたはどういう無自覚な想定をしているでしょうか?

致命的ともいえる無自覚な想定に、「私がそうしたいんだから、できるはずだ」というのがあります。自分に希望や意志力、決意さえあれば、どんな障害をも乗り越えていつかは必ず成功できるはずだと思いこんでいる人は多い。

しかし、「したいこと」と「できること」とは全然別なのです。

もうひとつの致命的な無自覚な想定は、「これはやらねばならないことだから、やれるはずだ」というものです。しかし現実には、成功するためにはこのゴール達成が必須だといくら思っていても、達成に必要な知識やスキルや資金やリソースが手元にない場合もあります。

人生は、どういう想定を抱いて挑むかによって大きく変わってきます。自分の想定=事実だという前提で行動しがちですが、事実でもなんでもなかったり、事実である証拠は何ひとつないという場合もあるのです。

想定を疑おう

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photo by Financial Times photos

自分自身や自社事業についてこれまでずっと抱いてきた想定が、もしかしたら全然見当違いかもしれないと疑ってみましょう。

これはなかなか認めがたいことですが、何の仕事でも、なかなか前に進めなくて苦戦しているときや、とうてい解決できそうにない問題や障害にぶつかったときは、一歩下がって自分に問いかけてみるのです。「もしもいまやっていることが全然見当違いだったら?」と。

いまのアプローチが完全に間違っていたらどうなるのか? ゴール達成に向けたまったく違う手段があるとしたらどうなるのか? これまでになかった新たな方法があるとしたら?
 
「もし~だったらどうなる?」は、クリエイティブなひらめきの引き金になる最強のフレーズです。

思考スタイルの権威エドワード・デボノは、これを「挑発的思考(provocation operation)」と名づけました。これは、いわば思考にスタンガンを食らわせるようなものです。従来の考え方を疑ったり揺さぶったりするような挑発的な質問をすることで、クリエイティブパワーを刺激するやり方です。

「もっといい方法はないだろうか?」。

これもいい質問です。これがきっかけで一財産つくれることだってある。どんな問題やゴールにも、もっといい問題解決法やもっといいゴール達成法は必ずあるものなのだから。

製品やサービスについてもそうです。もっといい製造法や販売法や提供法は必ずあります。

「やり直し」法もおすすめです。いまわかっていることを前提として、いまの自社事業や自分のキャリアをまた一からやり直すと想像してみるのです。自社ビルが全焼し、通りの向こうへ拠点を移して、過去のしがらみから解放されてまた一からやり直すとしたら?

以前と違ったやり方をしたいと思う部分はないのか。
新たに始めたいこと、廃止したいと思うことはないのか。
いますぐ改革したいと思うことはないのか。

やり直し思考法を実践することで、コンフォートゾーンの縛りから解放され、無限の新たな可能性を自由に探れるようになるのです。

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