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自己啓発

世界中で活用されている「制約理論」とは?

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photo by anieto2k

2019.3.8
From ブライアン・トレーシー

イスラエルの経営コンサルタント、エリヤフ・ゴールドラットが何年か前に提唱した、「制約理論」というビジネスセオリーがあります。

いまでは世界じゅうに普及し活用されており、3日間の研修セミナーまであります。セミナーには企業幹部らが集まり、制約理論を問題解決や障害打破や業務効率改善に応用するトレーニングを受けます。

理論そのものはごく単純です。

まず、自分の目指すゴールを明確にする。いまの自分の立ち位置はどこか。自分が達成したいことは何か。

ビジネスでは、一定レベルの売上、成長率、収益、市場シェア、コスト削減などがゴールになる場合が多いでしょう。

ゴールがはっきりしたら、次が肝心です。ゴール達成スピードを左右する、最大の制約要因は何か?

いいかえれば、「いまだにゴールを達成できていないのはなぜか?」ということです。仮に収入を倍にすることがゴールだとすれば、いまだに収入が倍になっていないのはなぜか、を考えるのです。

制約要因を突き止めよう

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photo by Thomas Leuthard

いまだにゴールを達成していないことを正当化しようと、あれこれ言い訳をでっちあげる人は多く、そういう人たちは、自分で自分の言い訳を信じこみます。自社や自分個人のゴール達成をはばむ問題や障害にぶつかると、次々と言い訳を繰り出し、実効性のある行動に出ないのが特徴です。

「いまだにゴールを達成していないのはなぜか?」と考え始めるとすぐさま、愛用の言い訳が頭に浮かんできませんか? 

いまだに収入が倍になっていないのはなぜか? 
本当のところは、実力が足りなくて高報酬に値する成果を出せないからかもしれません。
 
いまだに理想の体重を実現していないのはなぜか? おそらく食べすぎで運動不足だからでしょう。

本当の理由を隠して自分にも他人にも言い訳していたら、問題解決脳力は覚醒しません。「学習した無力感」にどっぷり浸かった状態だからです。

そこで、自分の言い訳が正当な理由といえるかどうか、テストする方法があります。自分と同じような問題や障害を抱えつつも目標を達成している個人や組織はないか、と考えてみるのです。

同じ業界で、自分の倍稼いでいる人はいないか。自分より若くて学歴も低く、チャンスにも恵まれていないのに、自分より成功している人はいないか。

もしも答えがイエスなら、自分の言い訳は根拠のない自己欺瞞でしかありません。自分で自分に言い聞かせている口実にすぎず、現実とはかけ離れているのです。

解決策は常にある

持てる可能性をフルに発揮したいなら、言い訳病に気をつけよう。言い訳病患者は決して成功できません。

まず、どんな問題や障害にも答えや解決策はある、単にまだ見つかっていないだけだと考えましょう。解決策は必ずあり、必ず見つかると信じれば、気持ちが前向きになり自信が湧いてきます。そうなれば問題を解決できる可能性も高くなります。

ビジネスパーソンが生活の中や職場で一日じゅうやっていることは、実は問題解決であり意思決定です。名刺に書いてある役職名が何だろうと、ビジネスパーソンの最大の仕事は「問題解決」なのです。

成功・昇進できるかどうかは、自分のいまのポストで遭遇する問題を解決する脳力があることを実証できるかどうかでほぼ決まります。

キッシンジャー元米国務長官がこう言っています。

「問題を解決して得られる報酬はただひとつ、さらに大きな問題の解決を任されることだ」

解決する問題がますます大きく複雑になるにつれて、その人は組織にとってますます貴重な人材となり、ますます高い報酬を稼ぐようになります。どこの会社でも、誰よりも尊敬され成功するのは、大きくて複雑な問題を解決できる人材なのです。

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