写真

自己啓発

信頼と好意

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

photo by johnhope14

2019.4.19
From ブライアン・トレーシー

本当に大切なことに気づく方法

自分の人間関係や家庭生活のクオリティを改善する、いい方法があります。それは「自分の余命があと半年だと今日わかったとしたら?」と想像してみること。何をしたいか。時間をどう使いたいか?

これはすばらしい方法です。いまより増やしたいこと、減らしたいことはないか。新たに始めたいこと、やめたいことはないか。人生最後の半年間をどう過ごしたいか。答えはきっと人間関係にまつわるものになるはずです。昔関わりのあった人と和解するとか、残された時間を大切な人たちと過ごすとか。

この方法にはひとつルールがあります。それは、あとわずかしか生きられないと知ったら何をしたいか、が決まったら、いますぐ実行に移す、日々の生活の中で実践するということです。もう遅すぎるというときまで、先延ばしする必要はまったくないのです。

家族と一緒に過ごすということ

幸福な人生を手にするためには、家族と一緒に過ごす時間を増やすことが何より大切です。ただし、「一緒に過ごす」が何を意味するかが問題で、ただ漫然と一緒に過ごすのではなく、相手に全神経を集中するということが大切です。テレビやパソコンの電源を切りましょう。スマートフォンも電源を切るか、マナーモードにしましょう。読みかけの本を閉じ、新聞をたたむのです。

あらゆる邪魔を排除し、相手だけに注意を集中しましょう。自分にとってこの人こそが世界一重要な存在だと考えるのです。相手と顔と顔、膝と膝、心と心を突き合わせなければ、本当の意味で一緒にいるとはいえません。互いに語り合い、相手の言葉に熱心に耳を傾け、全神経を相手に向けて初めて、本当の意味でともに過ごしているといえるのです。

家族の誰かが話しかけてきたら、それまでやっていたことを中断し、相手と相手の発言に全神経を集中ことが、「いまこの瞬間、私にとって世界一大切な人はあなたです」というメッセージになります。

信頼と好意

photo by Angelo González

職場でも家庭でも、人間関係で成功するために何より大事な条件は、信頼と好意です。相手があなたに好意をもち、あなたを信頼してくれてさえいれば、ふたりの関係はどんな問題や障害にも負けないでしょう。だが信頼と敬意が失われたがさいご、ふたりの関係がだめになるのは時間の問題です。

「聴くことが信頼を築く」という法則があります。

相手の話をしっかり聴けば聴くほど、ふたりのあいだに親しみと信頼感を育てることができるのです。

効果的な傾聴の秘訣を4つご紹介しましょう。どんな相手に対してもこれらの傾聴スキルを実践すれば、驚くほどの成果が上がるはずです。



1.熱心に聴く

誰かが話しかけてきたら、それまでしていたことをただちに中断し、正面から相手に向き合おう。視線は相手の唇に向け、ときどき目にも向ける。身を乗り出し、うなずいたりほほえんだりして相手の言うことに積極的に反応する。

何より肝心なのは、口をはさまないこと。相手が話している途中で口をはさむのは、人が歩道を歩いてきたところへ足を突き出してつまずかせるようなもの。口をはさむと相手は気持ち的につまずいてしまい、不愉快になる。口をはさんだとたん、相手があなたに対して抱いていたかもしれない信頼感も親しみもしぼんでしまう。

相手の話を熱心に聴くのは最高のお世辞だ。傾聴は相手の心身にも効果を及ぼす。相手の鼓動が速くなり、自尊心もふくらむ。熱心に話を聴いてもらえたことで、相手は自分つまり相手自身をもっと好きになり、ひるがえってあなたのことももっと好きになってくれる。


2.一拍おいてから返事をする

相手が口をつぐんだら、少なくとも数秒間は何も言わずにいよう。すぐさま自分の意見を述べたいところだが、ぐっとこらえるのだ。

ほとんどの人は、人の話をろくに聴いていない。礼儀正しく聴いているふりをしつつ、意見をさしはさむチャンスをうかがっているだけだ。「たいていの会話では、聴き手は聴いてはいない。ただ待っているだけだ」という言葉がある。これに対して、相手が口をつぐんだあと一拍おいてから返事をすると、次の3大メリットがある。

1.相手が考えをまとめるために中断しただけの場合は、相手の話に割りこんでしまわずにすむ。

2.一拍間をおくことで、相手の発言を、ひいては相手その人を尊重しているというメッセージが相手に伝わる。

3.一拍おくことで、相手の発言をさらに深く理解できる。相手の言葉を数秒間噛みしめることで、相手が口に出して言ったことだけでなく、言外のメッセージも聴きとれるからだ。



3.質問する

相手の言ったことや言わんとしていることを早合点しないこと。少しでも疑問があれば、笑顔でこう聞き返そう。「それはどういう意味でしょうか?」

何語で会話していようと、この質問には魔力がある。どういう意味ですかと尋ねれば、相手は必ず話を続け、さっき言ったことを詳しく説明してくれるはずだ。

「つまりどういう意味でしょうか?」と聞いてもいい。

この質問のいいところは、「目立たない」ところだ。何度繰り返しても、相手は質問そのものを意識することはない。質問された瞬間、どう答えようかということに意識が向くからだ。

「質問する側が主導権を握る」という法則がある。

一見そうとは見えないが、実は主導権を握るのは質問する側だ。会話の際、感じのいい人だと思われるコツを押さえておこう。質問し、ほほえみ、うなずき、熱心に耳を傾け、こんな大事なことやすばらしいことは生まれて初めて聴いたという顔をすること。まずは試してみてほしい。きっと相手の反応に驚くはずだ。



4.フィードバックする

効果的な傾聴の秘訣4つ目は、自分の言葉でフィードバックすることだ。すぐさま自分の意見を言うのではなく、たとえばこう言ってみよう。「念のため確認させてください。おっしゃっているのはこれこれこういうことでしょうか?」

これを「傾聴のリトマス試験」という。相手が述べた考えや意見を自分の言葉で言い換えてフィードバックすることで、本当に話を聴いていたんだということを証明できる。すると相手はこれまで以上にあなたに好意と敬意を抱くようになり、これまで以上にあなたに影響されやすくなるはずだ。

関連する記事