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自己啓発

あなたは、どういう人間ですか?

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photo by luigi morante

2018.3.6
From ブライアン・トレーシー

 まず自問すべきは、「私はどういう人間か?」ということです。

 自己イメージ、つまり自分で自分をどういう人間だと考えているかをはっきりさせるのです。

 人間の外面の行動は、常に内心の自己イメージと一致するので、上記の問いについて考えることで、自分自身についてたくさんのことがわかります。

 ギリシャのデルフィにある古代ギリシャのアポロ神殿には、「汝自身を知れ」という碑文が刻まれています。この言葉こそ、賢い自分になるための第一歩。
 ソクラテスは、「吟味されざる人生に生きる価値なし」と言っています。

 定期的に時間を確保して自分の人生を吟味し、目指すゴールがはっきりしているかどうか、以前と変わっていないかどうかをチェックすることが大切です。さもないと受け身反応モードになり、場当たり的に行動したり、他人に言われるがままに動いてしまったりすることになります。

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by carianoff


 目指すゴールを考えるにあたってはまず、自分はユニークな存在、非凡になれる可能性を秘めた存在だという自覚をもつことです。

 あなたとまったく同じ人間は、これまでひとりもいなかったし、これからも現れることはありません。

「ありのままの自分でいよう。ほかの人の役はもう全部埋まっている」という言葉もあります。

 知識、教育、才能、脳力、興味、感情、欲求、不安などがあなたなりの形で複雑に組み合わさってできているのが、あなたという人間です。これに幼少期からのさまざまな経験が加わって形成されたのが、いまのあなたなのです。
 あなたには、あなただけの強みや脳力があります。何かの分野(ひとつとは限らない)で一流になれる、生まれつきの才能が、必ずあります。
 

 あなたは、あなたにしか達成できない何らかのミッションを帯びてこの地上に生まれてきたのです。それがどういうミッションかを見つけ出すのが、自分自身と社会に対する義務です。
 自分のビジョンを、人生目標を、心からの望みをはっきり自覚すべきなのです。

自分の好きなことをしよう


 大事なのは、自分が心から好きなことを見つけ、全身全霊を傾けてその分野で一流になることです。
 職業生活を通じてたえず、以下の問いを自分に投げかけつづけ、答えを出しつづけることが大切です。

 答えは、時間と経験とともに変わっていくと思います。変わっていいのです。大事なのは問いかけるたびに明確な答えを出すこと、そして情勢が変わったら迷わず答えを変えること。
 まず、自分には限界がないと仮定しましょう。魔法の杖をさっと一振りすれば、どこからみても理想的な人生が実現すると想像してみましょう。その上でこう問いかけてみる。

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by luigi morante


 自分が人生で「本当に」やりたいことは何か?
「本当に、本当に」やりたいことは何か?
「本当に、本当に、本当に」やりたいことは何か?



 3番目の「本当に、本当に、本当に」がポイント。ここまで自分を問いつめることで、否応なしに自分の心の奥底を探ることになり、お金や成功といったうわべの答えの背後に隠された、ずっと探し求めていた答えに巡り合うことができるのです。その答えが、自分の可能性をフルに解き放つための出発点となります。


 

 

ブライアン・トレーシー

人物紹介写真

1944年カナダ・プリンスエドワード島出身。
アメリカでもっとも著名なスピーカーであり、ビジネスコンサルタントの権威。セールスパーソンとして全米はもちろん、イギリス、フランス、ドイツをはじめ世界85ヶ国以上を歴訪し30種類以上の事業を手掛ける。

現在はカリフォルニア州サンディエゴに本拠を置く人材養成ビジネス会社、BRIAN TRACY INTERNATIONAL INC.の会長兼CEO。ビジネスコンサルタントの権威として、IBM、モービル、バンク・オブ・アメリカ、クライスラー、コカ・コーラ等を始め、フォーチュン500社に入る有力企業のうち200社以上に関わる。

世界に46ヶ所の支社があり、彼のプログラムはこの55ヶ国において500万人以上が受講という記録的大ヒットとなっている。

講演家にとって名誉ある、アメリカ4000人の講演家で構成される「National-Speakers Association」の5大スピーカーの1人として選ばれ、現在ではトップ4%で構成されている殿堂入りも果たしている(ロナルド・レーガン元大統領も殿堂中の1人)。

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