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自己啓発

史上最強のテクニック

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photo by Jill Bazeley Shells and clouds. via photopin (license)

2018.4.3
From ブライアン・トレーシー

 紙を一枚用意します。いちばん上に「ゴール」と書き、今日の日付も書く。次に、今後1年以内に達成したいゴールを10個以上書く。一日で達成したいゴールでもいいし、1週間後に達成したいゴールでもいいし、1カ月後や半年後や1年後でもいい。とにかく向こう1年以内に達成したいゴールを書く。

 ゴールを書き出すときは、自分の潜在意識にとって受け入れやすい形で書くこと。潜在意識こそは精神的エネルギーの源泉です。具体的には「3つのP」を守って、つまり一人称(personal)、肯定形(positive)、現在形(present tense)で書くこと。

 どのゴールも「私は」で書き始めること。潜在意識は、ゴールを達成したいのが「私」だと聞かされて初めて、ゴールに取り組む気になるからです。たとえば、「私は今年12月31日までにいくらの金額を稼ぐ」とします。

 ゴールは肯定形で書くこと。たとえば、「私はもう煙草を吸わない」ではなく、「私は禁煙している」とします。潜在意識は肯定形の指令しか受けつけないからです。

 ゴールは現在形で書くこと。過去や未来の話をしても、潜在意識はぴんときません。だからゴールを書くときは、すでに達成したことを人に説明するようなつもりで書きます。

 たとえば、「私は、今年12月31日にはBMWの4ドアセダンの新車を運転している」とします。すると潜在意識がこれを指令と受けとめ、一日24時間体制でゴール目指して活動を始める。自分がいつまでに、どういうゴールを達成したいのかをはっきりさせ、紙に書き出したその日から、アイデアやひらめきが次々と頭に浮かんできて、ゴールまでの距離がぐんぐん縮まっていくはずです。

明確な目標

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J McSporran Morning Knapp via photopin (license)

 ナポレオン・ヒルは、22年間にわたって米国の富裕層に取材した結果、偉大な成功はすべからく「明確な目標」から始まるという結論に達しました。

 つまり、その人にとってほかのどんなゴールより大事な唯一最大のゴールのこと。こういうゴールがあると、それ以外のゴールの達成率も高くなります。

 ゴールを10個列挙したリストを眺めて、考えてみましょう。

「いまから24時間以内に、このうちどれかひとつだけ達成できるとしたら、私の人生に最大のプラス影響を及ぼすのはどのゴールだろうか?」
 
 どれがそのゴールかは、普通なら一目瞭然のはず。
 ほかのどのゴールよりも胸が高鳴るゴール、やる気がふつふつと湧いてくるゴールがそれです。達成したときの満足感がいちばん高いゴールがそれです。見つかったら、そのゴールを丸で囲みましょう。

 次に紙をもう一枚用意し、いちばん上に「私は下記の日までに下記のゴールを達成する」と書く。次に、さっき丸で囲んだゴールを「3つのP」ルールにしたがって記入し、デッドラインも記載する。

 その下に、そのゴール達成に向けて自分にできそうなことを思いつく限り並べていく。思いついたら、どんどんリストに書き加えていきます。

 次に、リスト項目を実施順に並べた「プラン」、つまり青写真を作成する。
 最初にやるべきこと、2番目にやるべきこと、3番目にやるべきこと……という順に書いていく。

 最後に、毎日、上記のゴールに一歩でも近づけるような行動を何かしよう、と心に決めましょう。

ミリオネア製造法

 以上のテクニックを別名「ミリオネア・メーカー」、つまりミリオネア製造法と呼んでいます。このシンプルな秘訣を実践して成功者となった人が、世界じゅうに数えきれないほどいるからです。

 ほかのどんな方法より効果の高い、史上最強のテクニックです。

「人間は考えたとおりの人間になる」という言葉があります。だから毎朝目が覚めたら、自分にとっての「明確な目標」つまり唯一最大のゴールのことを考えましょう。

 一日じゅう、ゴールのことを考える。一日の終わりには、その日一日でどのくらいゴールに近づけたかを振り返る。
 ゴールのことを考えれば考えるほど、「引き寄せの法則」が発動し、アイデアや人材や資金やリソースがあなたのまわりに集まってきて、ゴールに向けてあなたを後押ししてくれます。

 それだけではありません。

 最大のゴールめがけて前進するうちふと気がつくと、いつのまにかそれ以外のゴールにも近づいているのに気づくでしょう。
 
 人生のあらゆる面が上向いてきます。自尊心と自信が湧いてきます。

 パワフルな自分、結果を出せる自分を実感します。粘り強くなり、決してあきらめなくなります。こうなったら、もう怖いものはありませんね。

 

 

ブライアン・トレーシー

人物紹介写真

1944年カナダ・プリンスエドワード島出身。
アメリカでもっとも著名なスピーカーであり、ビジネスコンサルタントの権威。セールスパーソンとして全米はもちろん、イギリス、フランス、ドイツをはじめ世界85ヶ国以上を歴訪し30種類以上の事業を手掛ける。

現在はカリフォルニア州サンディエゴに本拠を置く人材養成ビジネス会社、BRIAN TRACY INTERNATIONAL INC.の会長兼CEO。ビジネスコンサルタントの権威として、IBM、モービル、バンク・オブ・アメリカ、クライスラー、コカ・コーラ等を始め、フォーチュン500社に入る有力企業のうち200社以上に関わる。

世界に46ヶ所の支社があり、彼のプログラムはこの55ヶ国において500万人以上が受講という記録的大ヒットとなっている。

講演家にとって名誉ある、アメリカ4000人の講演家で構成される「National-Speakers Association」の5大スピーカーの1人として選ばれ、現在ではトップ4%で構成されている殿堂入りも果たしている(ロナルド・レーガン元大統領も殿堂中の1人)。

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