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自己啓発

魔法の質問

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2018.5.11
From ブライアン・トレーシー

仕事では「3大タスクの法則」を実践しましょう。

これは、仕事で完了すべきタスクがどんなにたくさんあっても、そのうちたった3つのタスクが、会社と自分自身に対する自分の貢献度の90%を占めるという法則です。

私はクライアントの相談に乗るとき、過去1週間ないし1カ月間に仕事でこなしたタスクを全部リストアップしてみてください、とお願いします。するとクライアントは20個とか30個とか、場合によっては50個ものタスクをリストアップしてきます。

そこで私は、実はあなたが一日にこなすタスクのうちたった3つが、あなたの仕事の全価値の90%を占めているんですよと説明します。それ以外のタスクは全部、価値という面からみれば残る10%に含まれるということです。

自分にとっての3大タスクを見つけ、ほかのタスクは無視してその3つだけに専念すること。これが生産性アップの秘訣です。

まずは、自分が普段こなしているタスクを全部リストアップしてみましょう。次に、リストを眺めて以下の3つの「魔法の質問」を自分に投げかけてみる。

1.もし一日かかってもリストに挙げた項目をどれかひとつしかこなせないとしたら、会社にとっても自分にとっても最大の価値があるのはどれか? これだと思ったタスクを丸で囲もう。

2.もし一日かかってもリスト項目のうちどれか2つしかできないとしたら、2番目に重要なタスクはどれか? 答えは1の場合ほど一目瞭然ではないでしょうが、すぐわかるはずです。

3.もし一日かかってもリスト項目のうちどれか3つしかできないとしたら、3番目に重要なタスクはどれですか?


以上の質問の答えが出たら、一日じゅうその3つのタスクだけに専念すること。きっと驚くほどの効果があるはずです。あなたのキャリアが一変する可能性だってあります。

3大タスクの法則には、次の4つの付属ルールがあります。

1.やることを絞りこむ。
いくらやってもきりがありません。リストアップしたタスクを全部片づけるなんて不可能です。自分の人生を自分でコントロールしたいなら、大量の些事をこなそうとするのはやめましょう。

2.重要なタスクに力を注ぐ。
上で見きわめた3大タスクを完了するまではほかのことには手を出さず、それだけやるようにする。

3.3大タスクにもっと時間をかける。
できることなら一日じゅうそれだけをやる。最重要タスクに時間をかければかけるほど生産性がアップし、気持ち的にも満足感が高まります。

4.3大タスクに熟達する。
最重要タスクの関連分野でたえずスキルアップしつづけることこそ、自分に対する最高の投資です。そうすることで生産性も、パフォーマンスも、アウトプットも劇的に改善し、これまでより短時間でこれまで以上の成果を上げられるようになります。

やってみよう

1.毎日、その日にやるべきタスクを全部網羅したTo Doリストを作ろう。

2.リスト項目に優先順位をつけよう。その上で、自分の時間のいちばん有意義な使い方といえるタスクから手をつけよう。

3.まずは最重要なタスクから始め、完了するまではそれだけに集中しよう。

 

 

ブライアン・トレーシー

人物紹介写真

1944年カナダ・プリンスエドワード島出身。
アメリカでもっとも著名なスピーカーであり、ビジネスコンサルタントの権威。セールスパーソンとして全米はもちろん、イギリス、フランス、ドイツをはじめ世界85ヶ国以上を歴訪し30種類以上の事業を手掛ける。

現在はカリフォルニア州サンディエゴに本拠を置く人材養成ビジネス会社、BRIAN TRACY INTERNATIONAL INC.の会長兼CEO。ビジネスコンサルタントの権威として、IBM、モービル、バンク・オブ・アメリカ、クライスラー、コカ・コーラ等を始め、フォーチュン500社に入る有力企業のうち200社以上に関わる。

世界に46ヶ所の支社があり、彼のプログラムはこの55ヶ国において500万人以上が受講という記録的大ヒットとなっている。

講演家にとって名誉ある、アメリカ4000人の講演家で構成される「National-Speakers Association」の5大スピーカーの1人として選ばれ、現在ではトップ4%で構成されている殿堂入りも果たしている(ロナルド・レーガン元大統領も殿堂中の1人)。

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