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自己啓発

時間の無駄の7大要因 【4】 緊急事態対応

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photo by Taylor Robinson Photo Formula Drift New Jersey 2014 via photopin (license)
2018.8.24
From ブライアン・トレーシー

要因4: 緊急事態対応

時間の無駄の4番目は、緊急事態対応です。

重要なプロジェクトにかかろうと腰を据えた矢先に、まったく予想外の事態が起きて、数分間、場合によったら数時間も大事な仕事が手につかなくなることがあります。

緊急事態が起きたときの対処法を6つ挙げておきます。

4-1. 行動する前にまず考えよう。
考えなしの行動こそ、あらゆる失敗のもとです。深呼吸して落ち着き、客観的な視点を維持しましょう。すぐさま反応したり過剰反応したりせず、まずは立ち止まって考えるのです。あわてず、何が起きたかを探り出し、まず問題をはっきりさせてから行動に移ることです。

4-2. 自分以外の人間に責任をゆだねよう。
「決定を下す必要がないときは、決定せずにいることが必要だ」という言葉があります。危機対処責任を誰かほかの人にゆだねることが可能なら、なんとしてもそうしましょう。ほかの人間の方があなたよりずっと適任だというケースもあるし、そもそもほかの人間の担当業務だというケースもあるのです。

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photo by pttgogofish 97083438 via photopin (license)

4-3. 書き出そう。どんな危機が起きても、行動に出る前にまず問題を書こう。
問題を書き出すことで冷静さを維持でき、明晰で客観的な思考ができるようになります。まずは起きた事態を正確に記録してから行動に移りましょう。

4-4. 事実を把握しよう。
思いこみは禁物です。危機の際に何より大事なのは、事実です。人に質問しましょう。何が起きたのかを明らかにしましょう。いつ、どこで、どうやって起きたのか。関係者は誰か。事実を明らかにした上で、どうすればいいかを考えるのです。事実は嘘をつかない。事実をたくさん集めれば集めるほど、いざ行動に出たときに問題に有効に対処できるようになります。

4-5. 何らかの対処方針を打ち出そう。
危機が繰り返し起きるようなら、あらかじめ対処方針を用意しておきましょう。誰にでも実施できるようにシンプルにします。危機が初めて起きたときや2度目に起きたときは、有効に対処するには膨大な脳力と経験とエネルギーを要しますが、何らかの危機や問題が繰り返し起き、しかも予防するすべがない場合は、事前に態勢づくりをしておき、仮に自分が不在でも誰でも対処できるようにしておくことが大切です。

4-6. 最悪の事態にそなえよう。
どこの企業や組織の歴史をみても、問題や危機が起こるのは自然なことであり不可避です。古今東西、すぐれたリーダーは、こういう問題が起きるかもしれないと予測する脳力をもっているものです。そして不測の事態にそなえて前もって計画を立てておく。何かがうまくいかなくても、その事態を想定し、迅速に動ける態勢ができている。

考えてみてください。自分の仕事や生活で起こりうる最悪の事態は何か? その場合、どう対処すべきなのか?

 

 

ブライアン・トレーシー

人物紹介写真

1944年カナダ・プリンスエドワード島出身。
アメリカでもっとも著名なスピーカーであり、ビジネスコンサルタントの権威。セールスパーソンとして全米はもちろん、イギリス、フランス、ドイツをはじめ世界85ヶ国以上を歴訪し30種類以上の事業を手掛ける。

現在はカリフォルニア州サンディエゴに本拠を置く人材養成ビジネス会社、BRIAN TRACY INTERNATIONAL INC.の会長兼CEO。ビジネスコンサルタントの権威として、IBM、モービル、バンク・オブ・アメリカ、クライスラー、コカ・コーラ等を始め、フォーチュン500社に入る有力企業のうち200社以上に関わる。

世界に46ヶ所の支社があり、彼のプログラムはこの55ヶ国において500万人以上が受講という記録的大ヒットとなっている。

講演家にとって名誉ある、アメリカ4000人の講演家で構成される「National-Speakers Association」の5大スピーカーの1人として選ばれ、現在ではトップ4%で構成されている殿堂入りも果たしている(ロナルド・レーガン元大統領も殿堂中の1人)。

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