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Stress is your choice ストレスという選択

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Photo by Ryan McGuire
2019.2.20
From マックス桐島

ストレスが友人

誰でもが持っている“To Do List”つまり、やりたいこと、やらなければいけないことの項目リストに一日中追いかけられている現代人。

私たちの多くは、次々と出現する問題を解決し、次の契約や企画を実らせ、雑用をこなしながら、そのすべてを処理する時間も労力もないと感じながら生きています。

やがて、多忙というリズムがノーマルになり、静かな空間やスローに動くことが罪悪のように感じられてしまうから不思議です。

一度に数作の映画を企画し、世界中の映画祭やロケ地を駆け巡り、年間10万マイルを機上で過ごしていた僕も、そんな“ストレスが友人”な多忙人間のひとりでした。

でも、「ストレスを選んでいるのは他ならぬ自分」だということに気づいたとき、人はストレス地獄からの脱出の糸口が初めて見えてくるものです。

もしも本当に、ストレスが自分自身の選択肢の結果であるならば、ストレスを選ばないというチョイスも、これまた可能ということになるからです。

アメリカの大企業の重役をクライアントにしたシンクタンクのセミナーを映画業界の友人数人と受講したときの、講師の言葉が今でも僕の心に焼き付いています。

(以下引用)
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人生は数々のチョイス(選択肢)から成り立っています。
あなたたちの、多忙で喧騒極まりない公私に渡る人生模様は、誰が選んだものでもなく、あなた自身のチョイスの賜物。結果的に、ストレス人生があなたがたの選択肢となっているのです。

でも、選択肢を変えれば、我々こそが自分が選ぶ人生の創造者であり、時間はいくらでもあるのだというチョイスもできるのです。

そうです、人生は選択肢の連続であり、「ストレスから自由になる」ということも、その中のチョイスの一つなのですね。仕事が超多忙、家庭は問題だらけで年中振り回されている、と感じている人は、実はこれが自分自身で選択したカオス(混乱)なのだということに気づいていません。彼らにとって、生きているということは、“処理法”や“逃避術”を探してもっと時間を増やし、人やモノを自分の人生に取り込もうとする仕組みに踊らされる“罠”のようなもの。

“So busy being busy”、つまり、「忙しいということに多忙」な生き様を繰り返していると、長いTo Do Listを携えながら、このような罠にはまりやすくなってしまうのです。

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(引用おわり)

スローダウンする勇気

3写真

photo by gagilas

僕がハリウッドで学んだことは、革命的なアイデアや画期的なヒラメキは、ストレスが充満したビジーな瞬間からではなく、もっとシンプルな空間から派生するということ。

散歩やコーヒーブレイク中に、“女神が舞い降りて来て”素晴らしい映画のアイデアを授かったという業界人も数多く、「“忙しい”というチョイスをしないチョイス」がいかに大切かを思い知らされました。

さて、それでは、ストレスに蝕まれないシンプルな生き方を選択する方法とは?

それは、まず、生きるスピードをスローダウンして、「生き急がない」という選択肢を選ぶ勇気を育むことです。

スローダウンすることのメリットは、多忙なゆえに積み重なった“人生の取り散らかし”を整理できること。そして、この超多忙でストレスだらけの日々を創造したのは、自分自身のチョイスだったということを再認識できることです。

多忙、複雑、手広く、寝る暇もなく、という表現がさも英雄の証しであるかのように錯覚されている現代。その逆もしかり、シンプルで静寂な生き方を選び、その空間の中でしか得られないストレスフリーな日々を過ごすチョイスも、あなたの選択肢の中にあるのです。

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